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シンガポール国立大学の授業

こんにちは。気付けば11月。今年も残すは2ヶ月ですね。おかげさまでシンガポールは一年中暑いので気分はずっと8月なのに時だけが経っている感じです笑

 

今回はシンガポール国立大学の授業について書きたいと思います。

 

基本はレクチャー2時間とチュートリアル1時間。

レクチャーは日本の大学の授業と同じように大きな教室で前で先生が喋り、生徒は話を聞いている。そこまでは日本となんら変わりもないが、先生の問いかけに対して絶対に答える人がいること、出席がなくても参加する人が多い。しかも授業中に寝ている人などほぼ見ない。レクチャーによってはweb lectureがあるのでそのような授業については流石に出席率は悪い。

チュートリアルは先生もしくはTAに対して少人数の生徒による空間。コンピューティングの場合は事前に課題が出ていてそれを解いていき、みんなの前でシェアすることや先生への質問タイムとなる。コンピューターサイエンスの課題で面白いのは特に院の授業だが授業で習ったことの延長線上の課題にしても随分と授業からレベルが上がる。授業の復習はもちろんのこと、先生に自ら質問をしないと解けないものも多い。そんなレベルの高い課題だからこそ、質の高いoutputができるのだろう。

 

こんな調子に毎週が進んで行く。おかげさまで慣れるまではレクチャーの準備と復習と課題で毎日が終わる。この大学のいいところは大学内に全てのファシリティーが揃っているから外に出る必要がない。土日以外街に出ないなんてよくあることだ。現地の学生の場合、土日も勉強しているのでほとんど遊んでくれない。一方ほとんどの留学生は毎日遊んでいるから正反対な生活である。私にはこの量の勉強でも最初の2ヶ月はそれしかできなかった。しかし、香港人の友達がこれでもまだ楽だと言っていた。アメリカ人の友達もこれは課題が少ないと言っていた。授業以外の時間は宿題をやらないと絶対に終わらないらしい。だから、友達とご飯を食べるなんて昼だけと言っている人もいた。

 

大学内にバーがあるものの酔いつぶれてる人を見たことがない。そもそもの習慣が全く違う。もちろんそういうこともしている人もいるけど、シンガポールの教育制度により勉強している人は本気で勉強している。シンガポール国立大学に入る人は小学校の頃からテストにパスをして、ずっと優等生としてここまで来た人だけが入学できるらしい。留学でここに入るのと、現地生で入るのではレベルに差があるのも当たり前だろう。

 

日本も教育制度を変えればいいという簡単な結論に至らないのもわかっている。教育制度は大きく社会人になってからの社会の仕組みにも影響を強く与えている。

例えばシンガポールでは勉強をこんなに頑張るのに、会社に入ってからは日本の方が勤労だと言っていた。いい会社に入るために彼らは勉強をしていて、会社に入ってからが自分の時間。

 

何が正しいのかなんてわからないし、正解なんてどこにもない。だからこそ私は何においても自分で定義して、それを自分で突き通していく。そういう人になりたい。

 

P.S

今週の一冊は緑本データ解析のための統計モデリング入門――一般化線形モデル・階層ベイズモデル・MCMC (確率と情報の科学) 」久保 拓弥 (著)

Rを使って実装できるので取っ付きやすさがある一方、詳しくMCMCベイズ理論については書かれてないので、次週はベイズ統計についての本を読んでいきたい。